どうしてうちの子、いつもグズグスするの!?5つのグズグスの素
世に子どものグズグスに悩まされているお母さん方は、本当に多いと思います。ですが、そのグズグスは「性格」ではありません。
子どもが小さいうちは何とか言うことを聞かせられても、大きくなると無理矢理させて言うことを聞かせられなくなりますよね。無理にさせようとして、子どもとの関係が悪化することもあります。
お母さんも迷ったり、自分を責めたり、どうしようもなくてイライラしたり、自分の愛情が足りないのかと悩んだりす、どうにもできない無力感にとらわれるかもしれません。
実はこの「グズグス」、どうにかできるんです。
この「グズグス」は、性格(直すのは大変難しいもの)ではなくて、「心のくせ」=(習慣)なんです。単なるくせ(習慣)なので、簡単なことで辞めさせることが可能です。
グズグスしない力は、いわゆる壁を突破する力につながります。
子どものグズグスは、大人で言うところの先延ばしと同じことです。
この壁を突破するためにどんなことができるかは、コーチング、NLP心理学(神経言語プログラミング心理学)から考えていきます。
ここで重要なことは、問題解決ではありません。
なぜ自分がつまづいたのか分かり、そのつまづきを除かなくてはまた、同じことが起こります。
「グズグスする」脳は「難しいな」と感じたら、働くのをやめようとします。そのため、脳の中の電流が流れにくくなる、動きが悪くなります。これが「分からない」と言う状態です。
「分からない」から、動けない=グズグスとなるのです。
自分で「難しい・分からない」と思えば、考えることを停止します。反対に、「簡単」と思えば、考えて理解できるようになります。
「そんなことできるわけない」と思ったら、「できない理由」をたくさん検索する、反対か「なんとかしたい、できるはず」と思えば、「できるアイディア」を検索してくれるのが脳なのです。
ひとことで「グズグス」と言っても、5つのパターンに分かれます。
- 肉体的・感情的な要因による「グズグス」
- 自信がないことによる「グズグス」
- 能力的な要因による「グズグス」
- 意図的なやっている「グズグス」
- 頭のいい子に起こる「グズグス」
これら5つのパターンが単独もしくは複数あって、「グズグス」という現象が起こっているのです。
1.肉体的・感情的な要因による「グズグス」
何か不満なことがある。けれどもそれが何か、自分でもよく分かっていない。口に出してうまく表現できないから、何となくグズグス言ったり「グズグス」したりする。騒いだら、暴れたり、泣いたり。
実は、このグズグスは、小さい子どもの頃だけでなく、入園・入学、思春期など環境が大きく変化したり成長したりするときにもよく起こります。
この時、大事なことは、グズグスする子供に、どうしてグズグスするのか、その理由を聞いてはいけません。
ここで必要なことは、まず「観察」です。
- 熱はないか
- 食欲はあるのか
- 睡眠は取れているのか
- 暑すぎたり、寒すぎたりしないか
- 喉が渇いていたり、服が窮屈ではないか?
- 体調が悪いのか?
体に問題がない場合は、心の状態を確認することがとても大事です。
- 前日にお友だちと喧嘩していないか
- 先生に怒られていないか
- 何か面白くないことがあったのではないか
- etc.
時間がたっぷりあるときは、子供に「何か言いたいことがあるかな?」と聞いてみてください。
時間がないときは、お母さん自身がきっぱりと決めて、迷わない、後悔しないことです。
そして、自分で(子どもであっても)決めたことを守るということが大切な要因となります。
お母さんの心の「葛藤」が子供にグズグスとなって現れるのです。お母さんが決めて、その通りに行動する事で、劇的に改善します。
ですが、子どもの繊細な心の部分を感じられなくなったり、無視したりすることがありますので、注意してください。
ここでよくよく考察してみると、お母さんの望むことは、子どもの望むことと決して反対側ではないと言うことです。
子どもにグズグスの理由を聞いたら、望ましくないばかりか、子どもはその、「望ましくない行動をする理由」を脳内で検索してしまいます。
また、やる気が出ない時には、ハードルが上がっているのです。やることを普通のことにしてしまったら良いのです。やる気が出ない時には、どうやったら行動できるのかを考えた方が良いです。
そして、何が言いたいのか、分からない、何がしたいのか決められない時のグズグスは、コミュニケーションの一つです。言いたいことが言えない代わりにグズグスしています。
お母さんは理解しようとしている姿勢をとることが大切です。
小さなうちは抱っこしてあげてください。大きくなったら、心の中で抱っこしてあげてください。
お母さんは、子どもの気持ちを変えることはできません、でもサポートすることは出来ます。
「どうするか決まったら、教えてね」
「落ち着いたら、言ってね」というのも効果的です。
「言われたからする」ということに疑問を持ち出した子供は、「なぜ、自分はこれをやるのか」という疑問を持ったので、なかなか動かなくなるのです。
気持ちが切り替えられない場合は、子ども自身が乗り越えなくてはならないグズグスです。子どものグズグスに伝染して、自分までイライラしては子どものグズグスはいつまでもなおりません。
お母さんはお母さんのすることをするのが良いです。
したいことがほかにあるグズグスの場合、全てのことを肯定的に考えることで、改善することがあります。
2.自信がないことによる「グズグス」
自信がないから行動できない。いろいろな制限を自分でかけてしまうことで起こります。やったほうがいいと分かっているのに、なぜかすぐに行動しない。行動が遅い。成長して大人になってからも、この自信のないことによる「グズグス」が課題として残る人が多いようです。
子どもの自信を育むということは、小さい頃から一緒にいるお母さんだからこそ、出来ることです。
ここでは、小さい頃に我慢したことを「今、取り返しているのです。
子どもの中で十分満足したら、自然に「グズグス」が完了します。
できれば、子どもと2人の時間を作る。子どもを抱っこしたり、頭をなでたり、手を繋いでお散歩したり。
子どもに対して「大好き」、「かわいいね」、「大事だよ」など、子どもの存在を承認する言葉を言うのが効果があります。
「自信」というのは、「自分は愛されている」という感覚の部分と、「自分は必要な存在だ」という判断(思考)の部分が根元にあってできています。これが、「根拠のない自信」の根っこになるものです。
3.能力的な要因による「グズグス」
時間管理ができなかったり、優先順位がつけられないことによって「グズグス」しているように見える場合のことです。一般的に、よく「要領が悪い」といわれるタイプです。
こちらも、適切な対策と練習によって解決します。
4.戦略的な「グズグス」
「グズグス」することによって、何らかのうまみ、メリットがある場合に、習慣になっていたら、セルフイメージとして潜在意識の深いところまで入っていることもあります。
例えば、いつもはスーパでお菓子を買ってあげなくても、その時、「今日はまあ買ってあげてもいっか」と思って、買ってあげることはありませんか?
これは子供はぐずぐず言えば買ってもらえるとわかった場合、親の買ってあげた都合の理由がわからない場合、繰り返されます。
ここまで言えば、親は許してくれる!と子供は計算しています。
5.頭のいい子に多い「グズグス」
頭が良くて、すぐに分かるので、繰り返しやることが苦痛に感じられたり、先が読めすぎて今の行動ができにくい場合が当てはまります。
その場合は、今の1コ1コをクリアしていくとぐずぐずしなくなります。
お勧めなのは、今からすることをメモして、クリアするたびに1コ1コ消してくことです。