年齢別効果的なほめ方・しかり方

「今、ウチの子には、ほめても、叱っても、効果がないわ。」「どうやったらうちの子に適切なしかり方になるのかしら」「毎日、毎日叱ってばかり。。。この子の心に響く叱り方はないのかしら。。。」とお悩みの方に年齢別効果的なほめ方としかり方をご説明します。

 

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この記事を書いている私は、オンライン完結型の教育アドバイザーをしています。私自身、育児を通してきて経験したことなどをご紹介したいと思います。

目次

  1. ほめるとは、叱るとは
  2. それぞれの発達の褒め方・叱り方
  3. まとめ

1.ほめるとは、叱るとは

子育てにおいて、私たち親は、子供が社会のルールや約束事に沿って自立できるように育てる責任があります。

また、どのような大人になり、社会でどのように生きていってほしいか、その思いを伝えていく必要があります。

「ほめる」「叱る」とは、親から子供に「こう育ってほしい」という思いを伝えるための手段の一つと考えられます。

 

ただ、「いい子ね」「じょうずね」といった見た目だけのことを褒めたり、「なんでできないの!」といきなり怒鳴ったりするだけでは子供に何も届きません。

私は、親からの助言もあり、3歳から厳しく育てようとしたのですが、なかなかうまくいきませんでした。

いうことの聞かない子に、怒鳴りあげてしまったことがありますが、子供はあからさまに耳をふさいでしまいました。

今、子供が6歳になり、あるとき、ふっと小学校に入るまではもっと優しくしてあげればよかったなと後悔しました。

今、子供との関係がうまくいっていなくても、子供との関係はこれからもずっと続きます。

今から少しづつでも改善していきませんか。

2.それぞれの発達のほめ方・叱り方

子供は、日々発達しています。

親が考えているよりもはやい速度で成長しています。

そのため、今日この褒め方、叱り方をしたから、明日も効く!ということはないようです。

年齢別のほめかた、叱り方はある程度の目安となります。

 

2-1.0.1歳児のほめ方・叱り方

この時の発達の特徴として、親や周りの人との情緒的な絆が育まれる時期です。

自分で動けるようになり、できることが増え、探索行動によって、少しづつ自分の世界を広げていこうとします。

ほめ方:

子供が主体的に行動していたり、他者と関わっているときに、子供の行動や気持ちを肯定的な言葉で代弁してあげることが大事です。

叱り方:

基本的には叱ることがない年齢です。

命にかかわる危ない行動では「危ない!」と教えながら、素早く抱き上げたり、手を抑えたりする必要があります。

 

2.2歳児のほめ方・叱り方

自己主張ができるようになる時期です。

なんでもかんでも自分でしたがったり、「いや」と言ったり、うまくいかずに癇癪を起したりする時期です。

善悪が少しづつついてきているのですが、自分の感情、欲求との兼ね合いがうまく取れません。

「叱る」ことも少しずつ増えてきます。

ほめ方:

自分から何かにチャレンジしているときがチャンスです。

子供の意欲を認める言葉をかけてあげる必要があります。

叱り方:

他人に迷惑がかかるとき、身に危険が及ぶ時です。

子供の欲求に対する自己主張には、すぐに叱るよりも、「わかったよー」「○○したかったんだね~」とまず最初に声をかけ、気持ちを落ち着かせてあげることが必要です。

その次になぜいけなかったかを伝えるとこちらの伝えたいことが伝わります。

私の場合、子供に対して叱っていましたが、親世代からは怒鳴っていないと伝わっていない!叱っていない!ととらえられること多く、親からかなり責め立てられました。

しかし、どんな子供にも、普通に説明しても伝わります。

怒鳴って怒ると、叱るは別物です。

善悪については、まだ子供自身が勉強中の身です。

何度言ってもわからないことはあると思いますが、怒鳴って怒る必要はないかと思います。

 

3.3歳児のほめ方・叱り方

2歳のころより自己主張がはっきりしてくるので、好き・嫌いなどの気持ちを強く表現できるようになります。

大人の言うことを聞き入れない場合も出てきます。

「なぜ?」と理由を知りたがるようになります。

ほめ方:

「○○してくれて助かった~」「いろんな色を使って描いていてきれいだね」と具体的に褒めることが効果的です。

「お母さんは○○してくれてうれしい」と、こちら側の気持ちとして伝えることも効果的です。

叱り方:

善悪の判断はおおよそついています。

親の注意関心を引きたくてわざと悪いことをすることもあります。

悪いことに対しては毅然とした態度で叱ることが大事です。

家の中と外で「叱る基準」を統一することも大事です。

 

4.4歳児のほめ方・叱り方

道徳的な基準が備わりはじめ、ルールや規則を守ろうという気持ちが芽生えてきます。

相手の気持ちを考える力もついてきています。

ほめ方:

特別に頑張ったことだけでなく、日ごろの何気ない行動も認めてほめてあげることが大事です。

「お皿を運んでくれてありがとう」など、具体的に褒めることが大事です。

なかなか日ごろの行動を褒めることができない場合、忙しいでしょうが、ノートに子供の行動観察を書いて、それに対してほめてあげると、客観的に子供の行動を観察することができ、褒めてあげることが増えるので、お勧めです。

叱り方:

ルールや規則、約束を守らなかった時には、「今のは良かったの?」という聞き方で諭します。

「まだあそびたかったんだね。」など、子供の気持ちを聞いたうえで、「お母さんは○○だってよ」と話し、お片付けなどであれば一緒に行動してみると効果的です。

「一緒に競争しよう、よーいどん」と競争してみたりすることも効果的です。

 

5.5歳児のほめ方・叱り方

相手の話をきき、自分の気持ちを伝えることができるようになっています。

自分なりに善悪の判断をするちからが育っています。

ほめ方:

我慢して友達におもちゃを貸したり、譲れるようになった、嫌いなものでも食べられた、などの日常の些細な事にたいしても「おおきくなったね」と成長を感じられるようにほめると効果的です。

叱り方:

してよいことと、して悪いことの判断はおおよそわかっています。

ですが、そこでも悪いことをしてしまうのが子供です。

「やってしまった」理由を聞き、周囲の状況を伝えながらどうすればよかったかを一緒に考えると効果的です。

 

3.まとめ

おおよそ、2歳ころから善悪の判断はついています。

自分の感情や欲求との兼ね合いが難しいだけです。

命の危険があること、他人に危害を及ぼすようなこと、社会的にルール違反になることに対しては時には激しく叱ることも必要になります。

毎日毎日いうことを聞かない子供に対して、どうしてもついついがみがみがみがみしてしまいます。

子供が言うことを聞いてくれるためにも、効果的なほめ方や、叱り方を取り入れたいですね。

 

 

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